シャスタの写真(7)-パンサーメドウズ

2017年6月のシャスタカレンダーに選んだ場所は、パンサーメドウズです。
この写真は、パンサーメドウの中でも、ローワーパンサーメドウズからの風景です。
6月のカレンダーに使っていますが、実際はここへの道路が開通するのは例年7月1日頃です。
2016年は6月に遅い雪が降った影響もあり、実際にゲートが開いたのは、7月15日頃でした。
(アクセスは7月から10月ごろまで。道路状況によります)

7月のパンサーメドウズは、雪解け水が多く、お水もキラキラとコロコロ丸く光っていました。

ここは、1930年代イリノイ州シカゴから来た鉱山技師のバラード氏が、ある日導かれ、
シャスタ山の中腹で、セントジャーメインに出会った場所としても知られていて、
その逸話からパンサーメドウと呼ばれています。
シャスタの一番有名な聖地といっても過言ではありません。そのため夏は多くの人が訪れます。

こんな光景にも出会いました。

9月下旬に、アッパーパンサーメドウズの泉にいた時のことです。

ネイティブアメリカン風の親子が泉に祝福しにやってきました。
お母さんが優しい声で、泉に歌いかけています。

男の子が

『お母さん、このお水は飲んでもいいの?』

すると、母親は、

『このお水は、とても神聖なので、飲むなんて恐れ多いこと。この聖なるお水を大切に、そして祝福することで、良いエネルギーがこのお水を伝わって世界中に流れていくのよ』

と教えていました。

優しい、美しい歌声に言葉はいりません。

一年の半分以上は雪の下に閉ざされて過ごす高山植物は、一度踏まれると回復までに時間がかかります。
パンサーメドウの入り口には、日本語でもこんな注意書きが最近できました。
地球の財産である聖地を、厳かに入らせていただく精神を大切にしたいですね。

(看板の言葉)
今、あなたは非常に脆弱な生態学系ゾーンに、足を踏み入れようとしています。
パンサーメドウの保全のため、以下の事項にご協力願います。

-指定された飛び石のおかれた歩道以外には、足を踏み入れないでください。
-ロープで囲まれたスプリング(湧き水)のエリアで水を汲む行為など、パンサーメドウ内での水への立ち入り厳禁
-石/岩などの鉱物や植物には絶対に触れないでください
-団体でメドウに入る場合は、10以下のグループで。
-パンサーメドウ内でのキャンプは禁止。キャンピングは所定のキャンプグランドでのみ行うこと。
キャンプサイトでのキャンプファイヤー以外、火気厳禁

パンサーメドウは、ネイティブアメリカンにとって、とても神聖な場所。

祈りだけを残し、山からの祝福だけを持ち帰りましょう

複数のネイティブアメリカンの部族は、パンサーメドウを“教会”(聖地)として敬っています。
パンサーメドウを、あなたにとって大切な聖地を扱うのと同様に大切にしてください。

写真は撮っても、足跡は残さず
いかなる物も放置しないでください。

環境に与える影響を軽減することによってメドウの保全にご協力願いします!

(以上、看板の言葉)